• 分析走査電子顕微鏡(元素分析機能標準装備)

    走査する電子線を試料に照射し、試料表面から発生する二次電子や反射電子等を検出することにより、試料表面をディスプレー上で観察することができます。このため、走査顕微鏡は光学顕微鏡と比較して、焦点深度が深く、広範囲に焦点の合った立体的な像を得ることができます。また、同時に試料から放出される特性X線を利用して簡易元素分析も行えるので、開発過程において、金属組織や金属表面の簡易解析にも利用しています。

  • 真円度・円筒形状測定機

    真円度とは、本来円でなければならない部分の、幾何学的円からの狂いの大きさのことで、製品機能を左右するだけでなく、部品製造工程での歩留まりやコスト管理にも影響を及ぼします。真円度・円筒形状測定機を用いて、試料の真円度や円筒度などの幾何偏差を測定し、ミクロンレベルの高精度を追求した製品づくりを行っています。

  • ロックウェル硬さ試験機

    鋼球またはダイヤモンド製の円すい圧子で試料にくぼみをつけ、そのくぼみの対角長さ(面積)や深さから計算で硬さの値(ロックウェル硬さ)を求める試験機です。製品表面の硬さを測定することで、引張強さ、耐割れ性、耐摩耗性、切削性の性能や熱処理の影響を調べる事が出来ます。

  • 溶接試験設備

    マグネシウム合金製の溶接棒や溶接ワイヤを試験するため、TIG溶接機、MIG溶接機および自動走行台車付の溶接冶具を備え付けています。これらの設備は、溶接棒・ワイヤのアーク安定性や、ワイヤの自動送り性の改善に利用しています。また、元素分析機能付走査電子顕微鏡で観察や分析を行う溶接試験体製作にも利用しています。

  • 万能試験機

    特殊鋼やマグネシウム合金試料の引張試験と圧縮試験に利用しています。引張試験で得られたデータから、引張強度、圧縮強度、伸びなど、様々な材料特性がわかりますので、開発や品質保証で利用しています。

  • マイクロスコープ

    拡大倍率1000倍までの試料観察に用いる測定機能やデータ保存機能付き顕微鏡です。試料観察の予備加工が不要なので、速やかに表面の拡大観察や簡易測定が行えるので、開発や品質保証に利用しています。